どんなに良い治療をしても、虫歯・歯周病の原因が口腔内から除去されていなければ、数年後には再発し、再治療が必要になってしまいます。治療をするということは、歯を削って人工物で補修することです。つまり、自分の歯が治療のたびに徐々に失われていき、最終的には抜歯になってしまいます。
この悪い流れ(デンタルサイクル)を断ち切るために、虫歯・歯周病の原因を分析し、除去する(リスクを下げる)ことが必要です。
予防に勝る治療はありません。
「歯科医院に通っているから虫歯にならない」というのは大きな間違いです。メンテナンスを担当する歯科衛生士が患者さんと関わることができるのは、1年間でわずかな時間しかありません。大半の時間を患者さんご自身でケアしないといけません。自分のリスクを理解し、自分に合った予防プログラムを実践することが虫歯・歯周病の予防につながります。
当院では唾液検査を行っています。保険適用外の検査ですが、個別に虫歯、歯周病の危険度を把握するため、また、個別の予防プログラムを提供するために必要な検査です。虫歯、歯周病の予防のためにとても大事で重要な検査なので、来院されるすべての患者さんに受けてい
ただきます(ただし、うがいのできない人は除く)。
Q. どんなことをするの?
A. 洗口用水を口に含み、10秒軽く洗口するだけです。あとは機械が測定してくれます。
他に、食事記録用紙の記入や、お使いの歯磨剤について確認します。
結果はチャートで示され、状況が一目で確認できます。