初めての来院(1日目)。
ご記入いただいた問診票をもとに、歯科衛生士が皆さんのお口の悩みや要望を伺います。
カウンセリングルームを用意していますので、なんでもご相談ください。
次に、歯科医師、歯科衛生士がお口の検査をしていきます。
他、緊急で必要な治療があれば応急処置で対応します。
初日はここまでです。その後、スタッフが検査データを専用のソフトに入力し、担当医、担当衛生士がリスク分析を行い、検査結果をもとに治療計画、予防プログラムを立案します。
2回目の来院。
検査結果の説明と、診断に基づく治療計画を提案します。患者さんのご要望も伺いながら治療計画を決定していきます。この時に自分のお口の中をしっかりと知っていただきます。
3回目の来院。
いよいよ予防プログラムがスタートします。
普段の歯磨きでは除去できない歯茎の上の歯石やバイオフィルム(古い汚れ)を専用の器具を使用して除去していきます。
同時に、虫歯・歯周病になりにくくなるように歯の磨き方を説明します。患者さん各個人に最も適したやり方、器具、歯磨材を提案します。また、虫歯や歯周病について成因を説明するので、普段のセルフケアに生かしてください。
前回までで虫歯・歯周病のリスクが下がっているか確認し、良ければ歯周病治療を開始します。歯茎の中に隠れている歯石やバイオフィルムを除去します。歯周病の程度や部位によって1~4回ほど回数がかかります。
歯周病治療の結果、どのくらい歯肉の状態が改善したかを確認します。口腔内写真も撮影し、最初と比較します。良好であれば次のステップへ進みます。
治療計画に基づき歯科医師が虫歯治療をします。
初診検査とほぼ同じ内容の検査を行い、リスクがコントロールされているか、もしリスクが残っているとしたら問題点は何なのか確認します。
以前との比較をして、口腔内の状況がどのように改善したか、まだリスクが残っている部分があるか説明します。また、普段行うセルフケアもできているか確認し、改めて歯磨き指導を行います。
歯磨きだけでは汚れを0にできません。歯科衛生士によるメンテナンスを受けて良好なお口の状態を保つ必要があります。毎回、リスクがコントロールされているかの確認と、初期虫歯などで経過観察している部位の病変のモニタリングを行います。
歯は、病気になってから「治療」するのではなく、病気になる前に「予防」することが大切です。
メンテナンスを続けることで、病気の兆候をとらえ、悪くなる前に対応できることこそが真の予防です。健康長寿を目指しましょう。