ほとんどの方が一度は歯科医院に通い、治療を受けた経験があると思います。しかし、一度治療が終わっても数年後にはまた問題が生じ、再び受診をすることがほとんどです。それを繰り返すと、徐々に自分の歯が小さくなり、その分人工物で補う部分が多くなり、やがて歯を失うことになります。治療のため通院しているのに、結果歯を失うという矛盾が生じているのが日本の歯科医療の現状です。どんなに高度な技術や材料を用いて治療を行っても、自分の歯より長持ちしないことは、過去の論文から明らかです。質の高い治療を行うことはもちろん大事なのですが、歯を失う2大疾患である虫歯・歯周病の発症を未然に防ぐことが、生涯自分の歯で過ごすために必要不可欠です。適切な方法を行えば虫歯・歯周病を予防できることも明らかになっています。

また、健康な歯が多く残ることで得られるメリットは口腔内だけではありません。健康な歯が多く残っている人ほど「医科」の医療費が少ないというデータもあります。「口は健康の入り口」と言われるように、全身の健康とも密接に関連しています。平均寿命ばかりに目が向きがちですが、本当に大事なのは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間である「健康寿命」です。現在は、平均寿命との差は8~12年あり、これを縮める方法の一つが、健康な歯を残すこと、つまり、虫歯・歯周病を予防することなのです。

虫歯・歯周病は、初期のうちは症状がありません。自覚症状が出てから受診しても、その時には疾患が進行してしまっていることが多いです。自覚症状がなくても、さらに言えば、幼少期から虫歯予防のための生活習慣が確立できれば、生涯にわたって健康な自分の歯を残していくことが可能になると考えています。

「”健口”で楽しい毎日」を生涯にわたって過ごすために、きたはま歯科をご利用ください。精一杯サポートさせていただきます。